年収400万の会社員が2000万の借金をした話-2 ~はじまりの借金とネズとの出会い~

こんにちは、皆さま

10数年前の若かった頃の私は、タイミングよく勤めていた会社が一部上場してくれたおかげで、審査を通過して建売の一軒家を購入することが出来たのです。
ちょうどその頃、東日本大震災で計画停電や千葉県の強風による停電のニュースを見ていた私たちは太陽光パネルとエコキュートを設置することを決めました。
まさかここからあんなことになるとはだれも予想できなかったと思います。

マイホームを手に入れてから1年が経ち、毎月の支払いに集中していた私にとって、税務署からの封筒は大きな衝撃でした。それは固定資産税の支払い用紙だったのです。忘れていたこととはいえ予期せぬ出費となり、生活に大きな影響を与えました。さらに悪いことに、自動車の車検のタイミングも重なり、かなり節制した生活を余儀なくされてしまったのです。
幸いなことにその年は賞与をいただくことができたので立て直すことが出来ましたが、備えを持たないと足元を掬われてしまうことをしみじみと実感しそこで、給与以外の収入源を見つけることを模索し始めたのです。

いろんな情報を調べてみるものの正直よく分からない状況の中で、不労所得として不動産投資がいいのかもしれないと漠然と考え始めました。しかし、親しい同僚とお金の話題をするには若かった私は誰にも相談することが出来ずにただ悩む日々が続きました。そんな時、繁忙期の部署に臨時でヘルプすることになりネズさんと出会ったのです。

ネズさんは私より一回り以上年上で、どちらかといえば仕事ができないタイプの人でした。そのため同じ部署の人からは避けられていたので、必然的に他所から来た私とペアで作業することが多くなりました。私も同じ質問を4回繰り返された時にはイライラしましたが、それ以外は嫌う理由がないので会話をしていたのが良かったのか、仕事終わりにラーメン店や居酒屋に寄って帰るぐらい仲良くなりました。
ネズさんは婚活中ということで、ネットで見ただけの投資用にマンションの1室持ってたらもてるらしいという話をしていると、何やらソワソワしはじめて様子がおかしいのです。
その時は気にも留めていなかったのですが、何日か経って家を買うから今度休むのだとネズさんが言い始めました。ローンの契約やら登記やらで忙しいですもんね!などと家購入経験者として先輩風を吹かせて理解を示していた私はとても愚かでした。

ネズさんが買ったのはアパート1棟6室すべてだったのです。

羨ましくて詳しく聞いてみると、若い頃イギリス出張で缶詰にされたことがあって、その時の貯金を元手に新宿に既に1室持っていたそうです。それから1棟まとめて買えるタイミングが出来たから今回購入に踏み切ったという事でした。仕事が出来ず同僚からは下に見られていたネズさんは、働かなくても月収と同じ額が振り込まれるようになるので契約が切れたタイミングでそのままFIREすると笑っていました。そんなネズさんとの出会いがこの後の行動に影響を与えたのは間違いないのです。

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